トータルゴルフフィットネス連載企画「体に無理なくゴルフをしよう!」

第5回「リハビリゴルフ~肩痛編~」

ゴルフ肩痛メカニズム

ひとことに“肩痛”といっても、様々なスイング要素からくる右肩痛、左肩痛があります。
例えばグリップポジションが体に近すぎると、スイングをした時にクラブの通り道が狭く、その結果、左首と肩関節をつまらせた状態でクラブを振りぬくことになり、左肩痛の原因になります。
また右利きの人は右が強いため、右側を使いすぎることによるダフリ、ダウンスイングでの右肩の突っ込みは右肩痛を引き起こします。
そして最後に関節の柔軟性が欠けていることにより起こる、両肩痛などです。
これらのアンバランスな体の使い方による障害を、リハビリゴルフで調整することにより、長く楽しくゴルフを続けることができます。

リハビリトレーニング

壁サークル:左右15回×2セット

1.壁際に横向きに立ち(足は腰幅)、膝を軽く曲げ、お腹に力を入れます。
2.ゆっくり大きく手の平/甲を返しながら壁にマルを書いていきます。

チェックポイント:腕が身体の後方を回っている時、上半身が一緒について来ないように、前を向いたまま行います

壁サークル

バーストレッチ:15回×2セット

1.両手でクラブを頭の上で持って立ちます(足は腰幅)。膝を軽く曲げ、お腹に力を入れます。
2.肘を脇腹の方にくっつけるようにして、クラブを降ろします。

チェックポイント:クラブを下げた時に腰が反らないように気をつけます。

バーストレッチ

肩ねじり:15回×2セット

1.膝を軽く曲げて立ち(足は腰幅)、お腹に力を入れて、両手を横に広げます。
2.肘を内側・外側に左右交互にねじります。

チェックポイント:手の回転だけではなく、肩甲骨からしっかりと動かします。

肩ねじり

ローイング:15回×2セット

1.膝を軽く曲げて立ち(足は腰幅)、お腹に力を入れて、腰から上体を前傾させます。
2.両腕をリラックスさせて、前に出します。(親指は膝向き)
3.肘を後方に引き上げ、左右の肩甲骨を引き寄せます。腕を回転させ、親指が外向きになるよう動かします。

チェックポイント:肘を引き上げる角度が上過ぎて、背中ではなく肩に力みが出ないよう注意します。

ローイング

ラウンド前は、リハビリトレーニングをウォーミングアップとして活用することをお勧めします。
肩関節と肩甲骨の可動域を最大限に使いながら暖めていくことにより、怪我の再発を防ぎます。
またラウンド後や痛みを伴う時は、アイシングを15-20分行いましょう。
日常生活ではなるべく肩回りを動かすことを意識し、トレーニングを継続してください。

また、肩回りの動きがスムーズになると、上半身の力みがとれます。
その結果スイングアークが大きくなり、飛距離アップにも繋がるので、一石二鳥です!!

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