JLPGAツアー2020-21シーズンを振り返って

通常であれば3月に開幕するJLPGAツアーですが、昨年は新型コロナウイルスの影響により、開幕戦が6月25日からのアース・モンダミンカップまで大幅にずれ込むことになりました。
さらに、非常に多くの試合で無観客開催を余儀なくされ、また多くの試合でプロアマも中止となりました。
加えて、2020年シーズンと2021年シーズンが1つの「2020-21シーズン」として行われ、合計52試合が開催されました。

そんな2020-21シーズンも先日の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で幕を閉じ、ご存じの通り稲見萌寧プロが初の賞金女王に輝きました。
そしてメルセデス・ランキングは古江彩佳プロが逆転で1位となりました。

すでに多くのメディアで報道されていますが、シード権を喪失した選手は18人。
葭葉ルミプロ、新垣比菜プロ、イ・ボミプロ、成田美寿々プロなど、つい最近まで大活躍していたような選手もシード権を失うことになりました。

一方で初のシード権獲得を果たした選手は13人。
西郷真央プロ、西村優菜プロ、山下美夢有プロなど、やはり若手選手の躍進が目立つ結果となりました。
そして12月12日のゴルフスクールナビのプロアマイベントにご参加いただく臼井麗香プロもうれしい初シードとなりました。

シード復活は堀琴音プロや木村彩子プロなどの7人ということになりました。

我らが淺井咲希プロは賞金ランキング52位とシード権を失うことになりましたが、賞金ランキング、メルセデス・ランキング51位~55位の選手は来シーズンの前半戦は出場できますので、前半のうちに上位を積み重ね、リランキングを突破して後半戦も出場できるよう頑張ってほしいと思います。

ここで2020-21シーズンのスタッツからいくつか見てみたいと思います。

まず「平均ストローク」
1位は稲見プロの「70.05」。最終戦のリコーカップのスコア次第では60台の可能性もあったのですが惜しかったですね。
それにしても45試合・計135.5ラウンドの平均ストロークが70.05というのはすごいことですね。
我々アマチュアがプレーするよりもはるかにタフなセッティングの中でのスコアですから、さすがプロ、賞金女王といったところです。

ちなみに「72未満」の選手は36名
中には「Par71」のセッティングの大会もあったと思いますが、それでも平均ストロークがほぼアンダーパーということですからさすがとしか言いようがありませんね。

続いて「ドライビングディスタンス」
これは主に各会場の2ホールに計測ホールが設けられ、そこでの飛距離を測定し平均したものです。
1位は原英莉花プロで「257.26ヤード」、2位は勝みなみプロで「254.31ヤード」でした。
一般男性の平均飛距離が230ヤードと言われますが、230ヤードを超えた選手は66人いました。
小さな体でもこれだけ飛ばせるというのはやはりスイング効率が良いのと日頃のトレーニングの賜物なのかもしれないですね。

そして「平均バーディー数」。
これもトップは稲見萌寧プロで「3.73」。つまり1ラウンドで4つ近いバーディーを獲得しているということになります。

あわせて見てみたい「平均ボギー数」
こちらも稲見萌寧プロがトップで「1.68」。
1ラウンドで4つ近いバーディーを獲り、ボギーは2つ打たないので平均ストロークが良いのは当然ですね。

ちなみに「平均ダブルボギー数」も見てみると、稲見萌寧プロは「0.06」でした。
ほぼダボは打たないということですね。
もちろんほかのプロもダボはほとんど打たないです。
上位200人のうち実に174人の平均ダブルボギー数は0.5未満でした。

多くの女子プロゴルファーはこれからシーズンオフに入ります。
来年3月の2022年シーズンの開幕に備えて練習やトレーニングに励むことになります。
また来シーズンも楽しみにしながら、我々アマチュアゴルファーも練習に精を出しませんか?

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