ゴルフボールの構造

ゴルフボールって聞くと、丸くてボコボコしたへこみがあるもの。大きさに関してもみなさん大体同じくらいの大きさの丸いものを想像しますよね。
実際、ボールの重さや大きさはゴルフのルールで決められています。
ボールの重さは1.62オンス(45.93g)以下、大きさを表す直径は1.68インチ(42.67mm)以上と決まっています。
この数字からわかることは、重さに関しては、規定よりも重くすればよく飛ぶということ。また大きさも、小さくすればよく飛ぶということ。
1989年までは、直径41.15mm以下のスモールボールがルールで認められていました。空気抵抗が少ないためよく飛んでいましたが、1990年以降ラージボールに統一され、現在の大きさになっています。
また重さと大きさ以外に、R&Aによって定められたテスト方法でボールが打ち出された時の速度や均一性、トータル飛距離の制限や初速の制限など規定以内であることが求められます。

様々な規定の中で各メーカーは、ゴルフボールを1ヤードでも多く、いかに飛ばせるかが知恵の絞りどころなのです。

構造
以前、ゴルフボールの歴史でも触れましたが、ゴルフボールの構造はその起源からもわかるように、1つの素材の塊ではなく、複数の層からできています。現在の主流は2層~5層(2ピース~5ピース)となっています。
2ピース(2層)はその名の通りひとつのコア(中心部)にカバーを1層組み合わせたもので、製造コストも低いため安価で気軽に使えますが、安定感があるのは3ピース(3層)くらいのものです。

カバー素材
ゴルフボールの素材というか、外側であるカバー素材。現在は「ウレタン」か「アイオノマー」の2つが主流。
大きく分けると「ウレタン」のほうが柔らかく反発力が低いためスピンがかかりやすい(スピン系)。「アイオノマー」は硬くく反発力があり飛距離が出やすい(ディスタンス系)と言われます。

他にも上げたらキリがなさそうなほどにゴルフボール一つについてみても本当に様々で、ディンプルに関してはスーパーコンピューターを使用し1/100ミリ単位での精密設計が行われています。

選ぶ基準としては自分のヘッドスピードに合わせることも大切なポイント。
ゴルフボールにはその性能を最大に発揮するための推奨ヘッドスピードが設定されています。ヘッドスピードに合ったゴルフボールを使用すれば、飛距離を伸ばしたり曲がりを抑えたりすることができます。
選び方の基準は、ヘッドスピードが速い方(43m/s~程度)はスピン系、遅い方(~38m/s程度)はディスタンス系のボールが合うと言われています。

自分のヘッドスピードがわからない方は、飛距離を5.5で割ると算出できます。

なかなかボールを打ち比べる時間がないかもしれませんが、いろいろなボールを試してみるのも自分なりの違いを発見できて新しいゴルフの楽しみ方になるかもしれません。

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