ツアープロが試合中持っているメモ

プロゴルフのトーナメントを観戦中、プロがキャディさんと細長いメモをのぞき込んでいる姿を見たことはありませんか?
その細長いメモはコースのガイドブック、『コースメモ』または『ヤーデージブック』などと呼ばれています。

1ホールごとにスプリンクラーの位置や樹木等細かな配置や、方位、ホールの高低差・起伏、バンカーの奥行、フェアウェイの横幅、ティーグラウンドからバンカーまでの距離、グリーンの傾斜、グリーンエッジまでの距離などが正確に記載されています。
普段目にするヤード杭はトーナメント開催中はすべて抜かれているため、こうした細かな情報が書かれたメモが大切になります。

ちなみに、トーナメント開催時クラブハウスなどで販売されいて、プロやキャディさんは自腹で購入し、練習中から持ち歩き、様々な情報を書き込んでいるのです。

実はこのメモ、20年ほど前には存在しておらず、プロやキャディはそれぞれ自作していました。
そんな中、プロキャディとして活躍していたオーストラリアのサイモン・クラークさんが作成していたコースメモが情報が豊富で分かりやすく、味わい深いタッチであったため瞬く間に話題となりました。JGTO(日本ゴルフツアー機構)と正式に契約をして、トーナメント会場で販売するようになりました。『サイモンメモ』と呼ばれていました。ちなみに、女子ツアーでは日本人の長谷川さんが作成した『BEARメモ』が長く使われていました。

毎年メモは新しく作られ、近年は非常に細かな情報が記載されるようになりました。ちなみに、米ツアーでグリーンの傾斜が詳細に記された『グリーンブック』が禁止になるなどして、ヤーデージブックに記載される内容にも変化の影響をうけています。

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