鍛造製法と鋳造製法の違い

ゴルフクラブの中でもアイアンやウェッジは鋳造か鍛造かの違いもあります。
「鋳造:ちゅうぞう」
金属を溶かして金型に流し込み成形する工法。
金型を使用する分、鋳造では成型できない金属や複雑な形状などでも成型が可能なのが特徴。
「鍛造:たんぞう」
金属を金型で叩いて成形する工法。
金属を叩いて成型する際に金属内部の結晶が整い、気泡が除去できるためより強度が増します。

一番の違いといえばコスト。やはり鍛造のほうが出来上がりまでの過程が多いため高価に。鋳造は型があればたくさん生産は可能ですので価格は抑えめです。

鍛造のゴルフクラブは叩いて仕上げる特徴から軟鉄という柔らかい鉄を使用します。
(一部鋳造でも軟鉄を使用しているものもあり。)
「S20C」「S25C」という表記を見たことはありますか?
Sは「steel(鉄)」の略、Cは「carbon(炭素)」の略。20は「0.2%の炭素を含んでいる」意味。
「S20C」「S25C」を比べてみると「S25C」に比べて「S20C」の方が柔らかくなります。
炭素の含有量が少ないほど柔らかくなるので「S20C」くらいまでが使用されます。
柔らかめの軟鉄鍛造クラブの場合、使用していくうちにロフト角やライ角にずれが生じることもあるようです。
使用頻度にもよって変わるとは思いますが、半年から1年に1度はチェックを行うようにしましょう。

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