ゴルフボールの歴史

ゴルフ用語ボール

ゴルフの歴史はとても古く、起源は諸説あります。
ゴルフボールもまた、調べてみるとその歴史は深くさまざまな変化を遂げています。

フェザーリーボール
牛革にたくさんの羽毛を湿らせ詰めて作ったボール
湿らせて詰め込むことにより、乾燥した際に羽毛が膨らみ、牛革は縮むため硬いボールになったようです。
ただ、作るには技術のいるものだったため、腕のいい職人でも1日4~5個ほどしか作れず、とても高価で庶民には手が出しにくいものだったようです。

ガッディボール
ガッタパーチャという天然樹脂をボールの型に入れて作ったもの。
樹脂を使用しているため原料の価格も安く、手に入りやすいため高価なフェザーリーボールに変わり主流となりました。
フェザーリーボールのような継ぎ目なく、綺麗な球状でしたが、飛距離にばらつきがあり、
思いもよらない方向へ曲がったり、飛距離もフェザーリーボールに比べてあまり出なかったようです。
しかし、このガッディボールを使い込むうちにできる傷により、飛距離や方向が安定することがのちのディンプルにつながります。

ハスケルボール
アメリカのコバーン・ハスケルが開発したボール。
芯(コア)に糸ゴムを巻き付け天然樹脂カバーをかぶせて作られたもの。
ガッディボールよりよく飛び、飛距離や方向性も安定していたので人気となりました。
後の糸巻きボールの原型となったとも言われています。

糸巻ボール
芯(コア)に糸ゴムを巻き付けカバーをかぶせたもの。
カバーには天然ゴムのバラタカバー、合成樹脂のサーリンカバーがあり、
プロゴルファーはバラタカバーの使用率が高かったようです。
しかし、バラタカバーはすぐ切れたり、変形するといった耐久性がなく、アマチュアには高級なゴルフボールだったようです。

ソリッドボール
高分子化合物で作るゴルフボール
現在のゴルフボールの主流となっています。

現在のゴルフボールの表面にある凸凹はディンプルと呼ばれるもの
初期のゴルフボールにはディンプルはありませんでした。
ディンプルの始まりはガッディボールの表面にできた傷であることは先ほどもご紹介しました。
初期のゴルフボールの1つであるガッディボールは飛距離に欠点がありました。
当時のゴルファーたちにとって不安定なガッディボールは悩みの種でした。
しかし、使い続けるうち、ボールの表面に傷があることで飛距離が伸び、弾道が安定するということに気づきます。
そしてどんな凸凹が最適であるかの試行錯誤が始まります。

ガッディボールをハンマーでたたいて販売していたこともあるようです。

現在のゴルフボールの一般的なディンプルの数は300~400個前後。
ディンプルの数は多いほうが揚力が増えるため滞空時間が伸びますが多すぎても吹き上がりが出てしまい飛距離が落ちることもあります。
ディンプルの深さや形状、配置のバランスなど様々なゴルフボールがあるのでチェックしてみてください。