ゴルフ場に池がある理由

池ポチャしてしまうとなんでここに池があるのかと思ってしまいますよね。
この池を越えなければ・・・と思うがゆえに意識しすぎていくつものボールを池に打ち込んでしまったことありませんか?
もちろんそのように「戦略的」な意味でも池はゴルフ場に欠かせない存在であり、
そして「景観」を良くして印象的なゴルフコースを造るのにも重要な存在ですが、それだけではない理由があるのです。
それは治水と呼ばれる機能。
日本でゴルフ場を造ろうとするとどうしても山間部に作らざるを得ないことが多く、林や森の樹木を伐採して造営しています。
樹木を伐採すると、地面の保水力が下がってしまいます。本来、樹木の根っこが水を溜めてくれていたのが、なくなってしまうのです。
コースに水が貯めらないと、河川への雨水の流出量が増え、洪水のリスクが増えたり、土砂災害のリスクが増えてしまうのです。

また、ゴルフ場を造るには都道府県もしくは市町村からの認可が必要となり、ゴルフ場から出る水について審査を受けなくてはなりません。
ゴルフ場にある池はダムのような機能をもっているのです。
行政からの指導に応えながらも、出だしの1番ホールには池を配置せずに難易度を下げ、最終ホールに近づくにつれて池の配置を工夫するなどし、
難易度や景観の美しさを保ちつつ、行政的な制約による機能性をも取り込んだコース設計、コースの見方や楽しみ方も変わってきませんか?

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