冬のゴルフ練習で気をつけたいポイントや練習法などを紹介

初心者練習方法

ゴルフは一年を通してできるスポーツですが、季節や気温の変化に左右されがちなスポーツでもあります。冬のゴルフ練習で気をつけたいポイントや練習法を紹介します。冬ならではの特徴をおさえてスキルアップしましょう。

ゴルフの練習は一年を通してできる

ゴルフのオフシーズンは冬で、ゴルフ場は雪が降り積もるとクローズになる場合があります。しかし練習場(打ちっぱなし)は人工芝のマットを使用しているところが多いことから、一年を通して営業しているところがほとんどです。ゴルフの上達には継続して練習することが欠かせません。冬の寒さが苦手だからといって練習しなければ、ゴルフの腕前は徐々に落ちていきます。プロも試合のない冬場は練習に力を入れている人が多いです。春のゴルフシーズンに備えて、オフシーズンの間にレベルアップしていきましょう。

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冬のゴルフ練習の特徴

体が思うように動かない

気温が下がってくると筋肉が収縮して硬くなり、体の可動域が制限されてしまいます。 スイングがコンパクトになってしまうため、飛距離が落ちてしまいます。また寒い時期は体とクラブの唯一の接点であるグリップが冷たくなっています。グリップが冷たいと手先もこわばってしまうため、いつもの感覚でボールが打てなくなります。また、冬の時期は寒さから身を守るために厚着をしがちです。着ぶくれもするので、肩や腕が回しにくくなります。この状態で飛距離が伸びないからといって思いっきり振ってしまうと、余計な力が入ってしまって芯を外したショットになってしまうことがあります。

空気抵抗が大きくなる

空気密度は気温と密接に関係していて、気温が低いほど空気密度は高くなります。 空気密度が高くなると空気抵抗も大きくなります。つまりボールにかかる抵抗が大きくなり、同じ打ち方でもボールの飛距離は落ちやすくなるのです。たとえば7番アイアンで打った場合、夏場には150ヤードの距離が出たとしても、冬場は135~140ヤードくらいだと思っておいてよいでしょう。

ボールのパフォーマンスが低下

ゴルフボールの基本的な素材はゴムです。ボールが冷えるとゴムは硬くなります。ラバーが硬くなるとインパクト時の反発力が低下し、ボールの性能を発揮できなくなり飛距離も落ちてします。ゴルフボールの種類にはスピン系やディスタンス系がありますが、スピン系のボールのほうが気温による飛距離性能の差が出やすいという結果も出ています。飛距離の低下が気になる場合、冬場はディスタンス系のボールを選ぶとよいでしょう。また冬はボールだけではなく地面も硬くなっているため、打ったボールが止まらなくなる状況が生じるときがあります。狙った場所にボールを落とす練習をするときは、他の季節より繊細なコントロールが要求されます。

冬のゴルフ練習で気をつけたいポイント

冬にオススメの練習は、スイングフォームを固める練習やアプローチやパッティングの練習です。ほかにも筋力や体力を向上させるトレーニングや体の可動域を広げるためのストレッチなどがあります。 

逆にやってはいけない練習としては、頻繁にボールを打つことやボールを飛ばすために全力でスイングすることなどが挙げられます。まだ体が温まらないからといって一生懸命クラブを振っているとケガをしやすくなります。

冬のゴルフ練習

スイング練習

ゴルフで大事なことは、ボールを狙った場所に飛ばすことです。これを行うには正しいスイングを行う必要があります。正しいスイングを学ぶための最良の方法は、スイングを練習することです。ボールを打たずにスイング練習をすることで、スイングに集中でき正しいフォームを身につけることができます。 

ただ素振りをするだけでなく、ポイントを確認することでより効率的に上達できます。たとえば軸が左右に動いてしまう場合は、鏡を見ながらゆっくりと振ると安定していきます。トップで右脇が開きがちな場合は、右脇の下にタオルを挟んだり、トップの位置で一旦止めて、脇が開いていないかを確認してから振り下ろすのもよいでしょう。家にクラブを振るスペースがない場合でも、スイング練習に使える短いクラブが販売されています。このような練習器具を使って素振りを練習するのも効果的ですし、家にあるタオルの先端を丸めてゴムで縛って、クラブの代わりに素振りするのもオススメです。

アプローチ練習

冬にオススメの練習はショットよりアプローチやパターなどショートゲームの練習です。ショットの場合、気温によって体の回転の仕方が変わります。同じ動きで冬場よいスイングができていたとしても、気温が高くなった夏には体を回しすぎていることもあります。アプローチやパターは動きも小さいので、一年を通じての違いはありません。

ショットの練習をすることも大切ですが、アプローチやパターなどのショートゲームはゴルフのスコア全体の65%を占めるともいわれています。練習場の50ヤードや70ヤードなどの表示板を狙って打つことで、アプローチの距離感を養いましょう。距離感を磨くだけではなく、ボールを転がしたり上げたりとアプローチのバリエーションを増やす練習もオススメです。

パター練習

パターの練習に必要なのは、パター、ボール、そして転がるスペースだけです。パターマットで練習したほうがよいですが、自宅のカーペットやフローリングでもテーマを決めて転がせばよい練習になるので、寒い日の練習としてもオススメです。狙ったところに狙ったスピードでボールを打ち出すことができるように磨いていきましょう。その一方、ただパターマットのカップにボールを打ち込むだけの練習は、あまり効果的な練習とはいえません。

筋力トレーニング

ゴルフ上達のためには適切に体を動かすことや筋力をつけることが不可欠です。筋力を高めるには筋力トレーニングが必要です。プロも試合のないオフシーズンは体を鍛えています。シーズン中に体を鍛えると筋肉痛などでパフォーマンスが低下してしまう場合もあるため、オフシーズンは体を鍛える絶好の機会です。

ストレッチ

ゴルフは他のスポーツと比べて激しい動きがないので、練習場に着いたらすぐにボールを打ってしまいがちです。冬は筋肉が硬くなっているため、練習前に体を温めておかないとケガのリスクが高くなる可能性もあります。念入りにストレッチを行うことで、肩や肩甲骨、股関節や胸部の可動域を高めておきましょう。

インドアの練習場なら一年を通じて快適に練習できる

冬のような厳しい季節には、インドアのゴルフ練習場の利用もオススメします。室内の練習場は空調も効いているので、一年を通じて快適に練習できます。厚着をしなくてよいので、肩や腕が回しにくいこともありません。また練習場に併設されているスクールはティーチングプロが在籍しているので、練習ついでにスイングを見てもらうことができます。自分の癖を指摘してもらい、正しいスイングが身につきやすいのでオススメです。スクールの体験レッスンを受けて、自分に合うスクールを探してみましょう。

まとめ

冬はゴルフのスキルをアップさせる絶好の機会です。ゴルフのスコア全体のうち、65%がアプローチやパターなどのショートゲームです。ショット練習も大切ですが、体の動きが少ないアプローチやパター練習は季節を問わず体の動きの違いがないので、積極的に取り入れましょう。寒さが厳しくなる1月〜2月の時期や時間帯によっては氷点下を迎えることもあります。練習前にはストレッチを念入りにして体を温めることも大切です。冬でも快適に練習したい場合は、インドアのゴルフ練習場がオススメです。練習場に併設されているスクールの場合、練習ついでにティーチングプロにスイングを見てもらえるので、短期間で上達できます。