第2回「グリップについて」

GPC恵比寿コラボ企画

なんとなくグリップは大切かな?と思いながらも修正できない方が多いと思います。
指1本、1本にもそれぞれの役割があり、基本の握り方は右手を使い過ぎないグリップが理想とされています。
まずは指と筋肉の関係を説明していきたいと思います。
中指、薬指、小指の三本でクラブを握る動作をして下さい。そうすると内側の筋肉に力が入ります。
今度は親指、人差指で握ると外側の筋肉に力が入ります。
私もこれまで1000人以上のスイングを見てきていますが、アベレージゴルファーの8割ぐらいの方は右手の親指と人差指に力が入りすぎてしまい結果としてカット軌道になってしまうケースを良く見かけます。トップの位置でシャフトクロスする方や右手の親指、人差指側にマメが出来る方は気をつけてください。
ゴルフスイングは下半身も上半身も内側の筋肉を積極的に使っていく運動です。
クラブの握り方一つでスイング軌道、クラブフェースの向きを変えてしまいますので正しいグリップを身につけることが重要です。

グリップの握り方はオーバーラッピンググリップ、インターロッキンググリップ、ベースボールグリップの3種類ありますが、私は前者の2つをおススメします。

グリップの仕方

左手の作り方

真上から見た時に左手のこぶしの付根(ナックル)が2つ見えるようにする。その時にクラブを縦に上げやすいかどうか確認して下さい。左手の親指と人差指の付根の向き(V字)が右首筋から右脇の間を向いていればOKです。

右手の作り方

右手は中指と薬指を中心に握り、親指と人差指は握るというより挟むイメージです。
右手のV字の向きは左手と平行になるようにします。

両手のバランス

右手と左手の一体感を持つために右手の生命線に左手の親指をあてがいましょう。
左手の親指を隠すイメージです。

応用編

1.右手一本でトップの位置を作り、右手の中指、薬指、人差し指の付け根の3点で受け止める。
2.親指、人差し指を元に戻す。
3.左手を合わせてグリップする。
4.アドレスの位置に戻す。

このチェックをすると右手の平全体ではなく指中心でクラブを握れるようになります。
さらにアドレスのポジションに戻した時にフェース面がスクエアになっていなければ正しいトップの位置にクラブが上がっていないことになります。
この手順を繰り返し練習し、より実践に近いグリップを作りましょう。

注意点ですが、グリップを変えてしまうと感覚が全く変わってしまうので、ラウンドの期間が空いている時や、シーズンオフなどに修正するのをお勧めします。
今年こそは、来シーズンに向けて正しいスイングを身につけていきましょう。